スマホ老眼の原因と効果的な対策


最近メディアで「スマホ老眼」が頻繁に取りあげられています。スマホ老眼とは、スマホの使い過ぎが原因で、20代~30代の若い人にも老眼のような症状がでることで、スマホの普及で症状を訴える方が急増しているようです。

スマホ老眼の代表的な症状は以下の通りです。 

①スマホを見ていて、遠くを見ると遠くがぼやける

②遠くは見えるが、近くの文字が見にくい

③焦点が合いにくい

④うす暗いと見にくい

⑤目の疲れ、頭痛、肩こり 

 

 

スマホ老眼の原因


1.毛様体筋の疲労

人間の目は、本来遠くを見るようにできていて、近いものを見るためには、カメラのレンズにあたる水晶体の厚みを厚くすることで、ピントを合わせています。

近くを見る時に、水晶体の厚みを調節するのが、毛様体筋です。

見る対象物の距離が近いほど、水晶体を厚くする必要があり、毛様体筋の負担は大きくなります。

近い距離で長時間スマホを見ている間中、毛様体筋はめいっぱい働き続け、疲れて果ててしまいます。

毛様体筋の調節力は、10代をピークに徐々に衰えますが、調節力が強い若い人ほど、近くを長時間見続けていると、毛様体筋が近くにピントを合わせたまま固まってしまいます。これを【調節緊張】と言いますが、この調節緊張が起こると、近くから遠くに視線を変えてもスムーズにピント調整が行われず、遠くがぼやけて見えてしまうのです。また、毛様体筋の負担が大きくなりすぎて、毛様体筋が正常に働かなくなると、近くが見にくくなり、焦点が合いにくくなります。

目の構造


▲遠くを見る時

▲近くを見る時



2.虹彩への負担

瞳の茶色目にあたる部分を虹彩と言い、虹彩は瞳孔の大きさを変えることで、目の中に入る光の量を調節しています。

スマホの液晶画面は、大変強い光なので、常に瞳孔が収縮状態になり、虹彩に負担がかかります。長時間スマホ画面を見ていると、虹彩が収縮したまま戻りにくくなり、うす暗くても光が十分目に入らず、見にくく感じることがあります。

 

3.自律神経が乱れる

毛様体筋と虹彩を収縮させる筋肉は、ともに自律神経の支配を受けているので、過剰な負担が自律神経のバランスを乱す原因となります。スマホによる目の筋肉への負担は眼精疲労を引き起こし、ひどくなると自律神経まで乱れてしまい、肩こり、頭痛、めまいなどが出てきます。スマホ老眼は、自律神経にとっての赤信号です。

 

 

スマホ老眼の対策


一般的なスマホ老眼の対策は以下の通りです。

①1時間に10分は休憩し、長時間スマホを見ない

②スマホを30~40センチ離して見る

③意識的にまばたきを増やし、時々遠くを見る

④スマホの画面を少し暗めに設定する

⑤眼筋の体操をする ⇒詳しくはこちら


さらに!スマホ老眼の効果的な対策をご紹介します。

◆眼科専門医を受診する  

 若い人のスマホ老眼は、遠くがぼやけるという症状が多くみられます。    

遠くを見てぼやけると、「目が悪くなった」と思い、メガネやコンタクトのレンズの度を上げてしまいがちですが、それは大きな間違えです。

遠くがぼやけて見えるのは、近視が進んだのではなく、近くばかり見ていて毛様体筋が遠くにピントを戻せなくなった調節緊張状態です。

 

メガネやコンタクトを強くすると、一時的には遠くが見えるようになりますが、毛様体筋の負担はさらに大きくなるばかりで、しばらくするとまた遠くが見にくくなり、過矯正(強すぎる度数)になってしまいます。過矯正は毛様体筋を疲弊させ、若くても近くにピントを合わせられない老眼状態になってしまいます。

目薬でスマホ老眼を治療する眼科もありますので、見え方がおかしいと感じたら、まずは眼科専門医を受診しましょう。⇒かとう眼科HP  

 

 ◆毛様体筋の負担を減らすスマホ用メガネ

長時間のパソコンやスマホは、近くを見続けることで毛様体筋が疲労してしまいますが、毛様体筋を使わずに画面を見るよう度数調整されたメガネを使うと、スマホ老眼の予防になります。

 

スマホのために開発したアイクリークのスマホ用クリークグラスは、かけたまま遠くもスマホの画面も負担なく見えるのでかけ外しの必要がなく、さらにブルーライトカット加工もUVカット加工も施されていますので、目の負担を減らすだけではなく、屋内でも野外でもしっかり目を守ってくれます。

クリークグラスとは

 

◆目を温める

目を温めることで目の周りの血行が促進され、筋肉の緊張を緩め、目がスッキリします。

電子レンジで温めるだけで繰り返し使えるクリークピローは、眼精疲労を緩和するだけでなく、スマホ老眼対策にもなります。

クリークピローとは